富山市の築50年以上の元公団住宅にお住まいの方から、 「上の階で洗い物をすると、1階のキッチンの床から排水が溢れてくる」 という深刻なご相談をいただきました。
建物は鉄製排水管が使われており、一部は樹脂管に交換されているものの、縦管(共用部)の鉄管が老朽化で限界に達している状態 でした。
施主様からは
「とりあえず排水できる状態にしてほしい。 配管に穴が開いても構わない」 という応急処置のご希望があり、 可能な範囲で開通作業を行いました。
◆施工前の状況
● 1階キッチンの床から排水が逆流
上階で水を流すと、 未使用の部屋の床からも排水が噴き出すほどの逆流 が発生。

● 鉄管と樹脂管の接続部に大きな段差
樹脂管は問題ありませんが、 鉄管側の腐食が進み、 内部がデコボコに変形している状態。

● 排水管内部から大量の錆の屑
高圧洗浄の準備段階で、 鉄管内部から剥がれ落ちた錆の塊が大量に排出 されました。

これは、鉄管内部が“スラム化”している典型的な状態です。
■ 原因
今回の逆流トラブルの根本原因は、 縦管(共用部)の鉄製排水管が重度の腐食で閉塞していたこと です。
● 内部が“スラム化”
鉄管内部が錆びで層状に剥がれ、 洞窟のようにデコボコになり、 本来の管径が半分以下に狭くなる現象 を「スラム化」と呼びます。
この状態になると、 排水はほとんど流れず、 上階の排水が下階へ逆流するようになります。
■ 作業内容
施主様のご希望は「応急処置でいい」ということだったため、 高圧洗浄で閉塞部を開通させる作業 を行いました。
● 高圧洗浄で内部の錆を除去
可能な範囲で鉄管内部の錆・汚れを削り、 排水が通るルートを確保。
● 作業中に縦管から水漏れ
腐食が限界まで進んでいたため、 洗浄中に 縦管途中から水漏れが発生。
これは、鉄管の寿命が完全に尽きているサインです。
施主様にも状況を説明し、 応急処置として作業を継続しました。
■ 結果
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一時的に排水は可能な状態に改善
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しかし 縦管全交換が必要なレベルの老朽化
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応急処置では再発は避けられない
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施主様にも「根本改善には配管更新が必須」と説明済み
今回の作業はあくまで “流れるようにするための応急処置” です。
■ まとめ
築50年以上の元公団住宅では、 鉄製排水管の老朽化が進んでいるケースが非常に多く、 今回のように 縦管のスラム化 → 逆流 → 水漏れ という流れでトラブルが発生します。
✔ 応急処置で流れるようにすることは可能
✔ しかし根本改善には縦管交換が必須
✔ 錆の屑が大量に出る場合は“寿命末期”のサイン
富山市では同様の築古住宅の相談が増えています。 排水の逆流・悪臭・流れの悪さでお困りの方は、 早めの点検をおすすめします。
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